『沖縄県産品絵本　わらびんちゃー　５月号　ハーリーのポッターとにんぎょのまほう』 「ハーリー」は海の安全と大漁を祈る沖縄の行事で、昔中国からつたわったものとされています。船を漕いで速さを競うもので、長崎のペローンと同じ起源を持っています。5月ゴールデンウィークから6月頃まで漁港の町でよく見られる行事で那覇や糸満が特に有名です。 5月号のお話はそのハーリーを題材に創作しています。あの有名なイギリスの魔法物語と勘違いした方はごめんなさい。作者が魔法をかけてしまったのかもしれません。 不思議な沖縄のハーリー物語をお楽しみください。

『沖縄県産品絵本　わらびんちゃー　１０月号　つなひきわっしょい』 コンビニの前で数人の男の子が腰をかがめて地面をじっと見ていました。何だろうと、つられて近くへ行ってみると数十匹のアリが１本の沖縄そばを運んでいます。アリからすると、その1本の麺は得体のしれないものなんでしょうが、とりあえず食べれそうだから巣穴まで運んでみようって感じなんでしょう。男の子からすると小さなアリが協力して自身より大きな麺を運ぶ姿が不思議で面白いことだったのでしょう。 この季節、沖縄では那覇や糸満、与那原の三大綱引きをはじめ、各地域で綱引行事が催されます。一般には地域の豊年祭行事の一環として行われており、地域の子孫繫栄・無病息災・五穀豊穣などを祈願する目的で開催されているようです。アリの目線で綱引きを行うとしたら違う世界の話ができそう・・・が今月の絵本の物語につながりました。

『沖縄県産品絵本　わらびんちゃー　９月号　ふちゃぎ』 沖縄で十五夜のお供といえば「ふちゃぎ」ですが、「ふちゃぎ」って何？という大人も多いのではないでしょうか。「ふちゃぎ」は旧暦の8月15日の十五夜に豊作を祈願してヒヌカン（火の神様）や仏壇にお供えした後にいただく縁起物の小豆をまぶしたお餅です。 今回のお話はその「ふちゃぎ」を題材に練って、うさぎやかぐや姫、狼男、宇宙人をまぶして面白おかしくつくったお話です。

『沖縄県産品絵本　わらびんちゃー　８月号　ぼこちゃんとスイカとゆうれい』 沖縄のお盆は旧暦で行われることが一般的です。 お盆の初日を”ウンケー”、二日目を”ナカビ”、最終日を”ウークイ”と言い、3日間にわたりご先祖様をおもてなしします。この間、お仏壇は果物や提灯等が飾られ、家族や親戚が手を合わせます。子どものころ”ウンケー”の日に思いました、あの世の人たちはよく迷わずそれぞれの家々を訪ねてこれるものだと。また”ウークイ”の日には迷わず帰って行くものだと。 今回の8月号はそんな昔の思い出から誕生しました。

『沖縄県産品絵本　わらびんちゃー　７月号　おうさまんじゅう』 今月号の作品は首里の龍潭池を散歩中に思いついたものです。 この池に大きな主がいたら・・・・・ 饅頭の好きな首里の王様がいたら・・・・ 七夕に願い事が叶うとしたら・・・・ そんな事を考えながら散歩していたおじさんです。

『沖縄県産品絵本　わらびんちゃー　６月号　はな』 沖縄で6月23日といえば慰霊の日です。太平洋戦争で、沖縄での組織的な戦闘が終わったとされる日です。それから78年という長い年月が経過した今も世界で愚かな戦争があることは残念でなりません。 沖縄のこどもたちに、改めて平和について考えてもらおうと制作しました。絵本「はな」を子どもたちに読み聞かせてあげてください。 今この時代だからこそ大人も一緒に平和について考えてみませんか。

『沖縄県産品絵本　わらびんちゃー　4月号　イノジィはシーミーだいすき』 沖縄ではお墓参りと言えばシーミー（清明祭）ではないでしょうか。親族がお墓の前に集まり、ごちそうをひろげて親睦を深める、馴染みの光景ですが県外でいうお墓参りとは全く違います。祖先崇拝が根付いている沖縄だからこその行事なのでしょう。 4月号のお話は、そんなシーミー（清明祭）をテーマにしたユニークなお話です。 沖縄の伝統・文化・生活を題材にしたユニークな物語で地元のこども達に向けた内容の絵本です。最後には感想文や感想画のページもあります、お子様の成長を確認できる絵本ともなります♪